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煉瓦色の気持ちのいい道を走っている。きれいに舗装された道はめだった凹凸もなく走りやすい。夢のなかの自分は現実とはちがい、とても優秀なランナーであり、風を切ってぐんぐんスピードをあげている。ほどなく道は直角に曲がる、右だか左だかは忘れてしまったけどとにかく直角であったことだけはまちがいがない。道幅は広いからそんなに急なカーブでもないのに、なぜか私の体はぐらぐらして、あるいはスピードがつきすぎてるのか、とにかくなかなか曲がれない。まっすぐすすむ私は当然道をはずれてしまい、なのに方向転換どころか停止すらままならず、笹のような細くしなやかな緑の群体に抱き止められてようやく休息を得る。ふと気付くと、私が行く予定だった道のさきは荒れた海のうえに突きだしており、道はぼろぼろにくずれて、あぁあのまま走っていたら自分は死んでいたな、とおぼろげながらに悟る。
私は曲がれなかった自分をとても悔しく思っている。