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にげみち。   太鼓の夢

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2004_11_13 .Sat
[日日]夢泡花  
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太鼓をたたいている。とん、てん、てん、と軽快というか小気味いいというか、ゆがみのない鏡がはねかえす光のようにまっすぐ明るい音を出す楽器。棒っきれでひっぱたくのではなく、てのひらでじかに皮の部分を撲って鳴らす。脈搏部にちかいところを、ぱぁんと瞬間的にうちつける。だからその振動と衝撃はリズムをきざむたびにつみあがって、わたしのなかに天へつながるカスケードが組み立てられる。
太鼓は横からみると、ルビンの壷みたいなかたちをしている。軽そうだから、胴の部分の材質はオーソドックスに木材だろう。『ここ』の私はそんな楽器の存在を知らないけれど、夢のなかではずいぶんと詳しいらしい。近づいてきた人に、とうとうと愛器の説明をかたっている。よどみない口調、だからきっとこれは別人である。
だが、そんな説明も中途で切れる。誰かが「合奏をはじめるよ」と私に呼びかけたからだ。はぁい、と答えて、私はすなおにセッティングをおこなうし、問題なく音楽はスタートするし、管楽器だけでおこなわれる前奏のあいだじぃっと待機しているし、それまでなにも問題はなかったはずなのに――なぜだか急にこわくなる。この音楽を実行したくない、とおもう。理由は不明だ。ただただおそろしい、なにかとてつもないものがやってきそうな予感がある。だけどながれだした旋律を停止させることは不可能だ。コンダクターには逆らえない。第一章。もうすぐ。タクトがふりあげられたら、彼がこっちにアイコンタクトを送ってきたら、でも反駁が、恐怖が、すぐそこまで頬をなでるまで、

たぁん、

目覚めた。朝の5時。

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パーカッション属性はないはずなんだけどね自分。

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