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祖父の葬式にでなければならず家族から墓穴を掘るためのスコップをもたされるのだが、いやでいやでたまらない。見たいテレビ番組があるからだ。出かける途中に大きなかんしゃくをおこして、逃亡する。場所は大阪駅――でも、現実の大阪駅とはずいぶん違う。もっと広大で近未来的で清潔なつくり。そのなかをあちこち適当に逃げている、なぜか床屋にまで入り込んだりしている。そんな精神状態でテレビが見られるわけもなく、そうだ、どうせ逃亡するならもっと遠いところへ行ってやろうと思いついて、「天野」に行きたくなる。「天野」までの切符を買おうとしたが、駅員はそんな地名を知らない。いらついて半分泣きながら説明するんだけど、やっぱり分かってくれない。そうこうしているうちに、とうとう探し手から見つかってしまう。けれど、葬式に出たくない私の気持ちは分かってくれた。私は正々堂々と天野へ旅行してもよくなる。天野駅は自分で探すことにした。イラストの多い路線図をひろげながら、さて、どこが天野だろうとにらめっこする。
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わりに自分らしい。逃亡が基本なあたりとか、子どもでもやらんようなヒス起こしてるとことか。
天野は天香具山のことらしい。なぜかこういう変換をやらかしていた、夢の中とはいえよく分からない。実際に天野駅なんてものはないし。天香具山にそう行きたいわけでもないのだ、ほんとうは。