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光はいつも飢えている。
白い光が影の在処をもとめている。自身がまばゆすぎるから、彼は、彼女の行く先はいつも天から地までごっそり灼かれて、体をよこたえるための身の置き所もない。彼は、彼女は、跣足の流民だ。血を流すことはない代わりに、ちか、ちか、と、蛍光をこぼす。それを見るものたちは、幸福、好運のしるしとしてありがたがる。
熱い光がこんこんと湧く泉を欲している。彼は、彼女は、煉獄の亡者をてらすための一分子としてつくりだされたが、ある日ふと亡者どもの苦しみをちっとも分かってやれない自分に気が付いた。彼は、彼女は、「冷たい」や「涼しい」を知らない。色も、匂いも、それは柔らかいのか、さらさらとしているのか。熱い光は哲人として悩み、悔やみ、メビウスの軌道をないものねだりの旅に出る。
うまれるまえの光が産道をさがして、泣いている。