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人を殺すというのはとてもおそろしいことなのですよ。想像してごらんなさい、流線型にみがいた金属を薄桃色の肉塊にのめらせるところを。とけかけたバターを擦り付けるようなわけにはいきませんから、それにはいくらかの抵抗をともなうことでしょう。つぷ、つぷ、と数度の反作用のあとに(もっとも数度などという単位はほぼ無意味なことなのですけれども)、ふるると抜けていくのでしょうか。凶器は。やわらかくつかみにくいもののように、それを思い出と愚かな見立てをつかいたくはないのですが、ゼラチン状の形質が世界中のそれぞれにあたえる余波をおもうと、どうもその言い回しが適当な気もしますね。思い出のように――こぼれてゆく――
ほうら。
私は、
殺すことが怖いですから殺す。
ほんとにこんなこと考えてるわけじゃなくて。
自動筆記的リハビリ。