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にげみち。   憂鬱な月曜日

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2007_03_12 .Mon
[物語]堆積物  
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 魔王としての感傷と衝動のおもむくままに、私は孤独をのぞむ。誰も来ない山奥にひとりきりで籠もるといった消極は耐えられないから、もっと暴力的で無慈悲で赤子の泣き声のようにどこまでもでたらめな方法論に没頭する。
 簡略化された手続きは、ときにプリミティブな儀式を圧倒する。指一本であれば十分だ、またそうであらねばならなかった。魔王であるが故の不自由にして高貴な責務。下僕も奴隷も欲しくなかった私は、すべてを個人の責任でおこなわなければならなかった。吐息のような微々たる詠唱とともに、ピアノの鍵盤を鳴らすほどの力で、攻撃方陣を展開する。一次元ですらなかった存在が、縦横無尽の二次元覚醒数列の公式を経て、三次元へ熱風を呼び爆破を撒く。太陽王の名を冠し、進化と創造の象徴であったインフェルノ・タワーはこうして、渇いた水と等しい砂礫と化した。
 誰も彼もが、私をののしった。魔王たる私に罵詈讒謗なぞは、夕食のコールスローぐらいの意味しかないというのに。笑って、みせる。そのとき私の脳裏にはウェディングドレスと純白のヴェールがひらめいていた。花を接いだようなレース、見た目からかぐわしいブーケ、花嫁が無邪気な呪詛で投げ上げる、それを争って幾重にも重ねられるてのひら。しかし、すべてを思いつく以前、私をただしく魔王と称した人々もそうでない人々も、私へ突きつけられた指と尖らせた唇からさらさらと、遺骸にも満たぬ粒子となってこの世の悪夢を構成した。
 埃が、舞う。
 はやく、ひとりになりたくてしかたがない。


505020さんの選択式より。2006/07/10頃書いたものらしい。
正直、出来は悪い。某氏の影響でまくりで、音律も不格好だ。

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